この記事はこんな人へ
・サイコパスがどのような特徴をもっているかを知りたい方
出典
この記事は書籍「サイコパス 秘められた能力」を参考にし作成しています。
よくあるサイコパス診断について
おそらく多くの人は小学生の時に以下のようなネット上に転がっているサイコパス診断で遊んだことがあるでしょう。
ある家で一家殺害事件が起きた。若い夫婦とその子供の遺体はダイニングで発見された。捜査の結果、犯行後、犯人は一日以上この家に滞在していたことが判明した。犯人はいったい何のためにこの家にとどまっていたと思いますか?
こういったサイコパス診断について信じている方は少ないと思いますが、問題点を2つ挙げていきます。
一つ目の問題点は、人間の性格は一つの質問で測れるような簡単なものではないという点です。
現時点で人間の性格を一番正確に診断できるテストとしてビッグ5診断というものがありますが、簡易版のものでも12個の質問が必要なため、一つの質問で診断することは難しいと言えるでしょう。
もう一つの問題点はサイコパス=反社会的な行動を取る訳ではないという点です。
よくあるサイコパス診断は社会的ではない狂った行動を取ればとるほどサイコパス認定されるようにできています。
しかし、今回紹介するサイコパスの特徴には「反社会性」というものは含まれていません。
サイコパスに反社会性や攻撃性が加わると歴史的な犯罪者になることがありますが、サイコパス=犯罪者とはならないのです。それどころかサイコパスは社会に良い影響を及ぼす仕事についていることも多いです。
実際、オックスフォード大学の研究によるとサイコパスが多い職業ランキングのTOP10には、経営者や弁護士、外科医などの社会に大きな良い影響をもたらす職業が含まれています。
■サイコパスが多い職業ランキング
1.企業の最高経営責任者(CEO)
2.弁護士
3.メディア関係者(テレビ、ラジオ)
4.セールスパーソン
5.外科医
6.ジャーナリスト
7.警察官
8.聖職者
9.シェフ
10.公務員
となると、サイコパスは実際にはどのような特徴があるか気になりますよね。
サイコパスの三大特徴
サイコパスは主に以下の3つの特徴を持っています。
特徴1:どんな時でも冷静
特徴2:超合理的
特徴3:判断がものすごく速い
特徴1:どんな時でも冷静
サイコパスはどのようなときでも冷静です。
重大な事故が発生しそうなときには普通の人間は心拍数が大きく上がります。
一方、サイコパスの心拍数は平時と変わらないどころかむしろ下がります。
どのような危機的な状況でも解決策を見つけるためにサイコパスは冷静なままでいることが多いのです。
特徴2:超合理的
サイコパスは常に超合理的な選択をします。
社会的には正しいと思われているけど合理的に間違っている行為や社会的には間違っているけど合理的に正しい行為では多くの人は社会的にどうかを考えて行動するでしょう。
一方、サイコパスは社会的な正誤は関係なく合理的に判断することが多いです。
ここで「判断する」と言い切らず「判断することが多い」としているのには理由があります。
それは、合理的に判断すると社会的に正しいことが誤っていたとしても、全体最適として社会的に正しく合理的に間違っている行動を取ることがあるのです。
つまり、サイコパスはいかに期待値を最大化するかというものを考えて行動するのです。
特徴3:判断がものすごく速い
皆さんはトロッコ問題をご存じでしょうか。具体的には以下のような問題を言います。
状況:
暴走するトロッコが線路上を走っています。
このまま進むと、線路上にいる5人が轢かれてしまいます。
しかし、あなたのそばにある分岐器のレバーを引けば、トロッコの進路を切り替えることができ、5人は助かります。
ただし、トロッコが進路を切り替えると、分岐先の線路上にいる1人が轢かれてしまいます。
質問:
あなたはレバーを引いて、1人を犠牲にして5人を助けますか? それとも何もしないで5人を犠牲にしますか?
このような問題が出力されたときに一般人とサイコパスで一番差が出る部分は答えを出すまでの時間です。
一般人はレバーを引く引かないを悩むことに時間をかけますが、サイコパスは瞬時にレバーを引くことを選びます。
合理的な判断を素早く行っているわけですね。
まとめ
どんな時でも冷静、超合理的、判断がものすごく速いといった特徴を持つ人が近くにいないか見てみるとサイコパスか判断できるかもですね。
今回の記事が面白かったらぜひ書籍を購入してサイコパス性の活かし方や身に付け方を学んでみてください。
杏仁豆腐めっちゃ苦手。